
横浜市営バス 統廃合問題について

2006/10
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横浜市では今、「日吉〜中山」間に新しい地下鉄を作っています。この路線は、「作れば便利になる」ことは事実ですが、「絶対にこれを作らないと困る」というものでもなく、「採算性」も疑問視されている路線です。「今後、横浜市財政の大きな荷物になるのでは?」という懸念の声も大きいです。
この地下鉄建設の影響なのかもしれませんが、横浜市営バスが大規模な路線の見直しを提示して来ました。その理由は「赤字」と「補助金の廃止」です。19年度予算から、市から交通局への補助金がゼロになるため、経営を維持するためには、「路線の廃止」「路線の短縮」などの統廃合が必要になるとのことです。交通局は、「18年度を持って廃止すべき路線は廃止する」との方針を急に打ち出し、今(06年10月)、市内各地で地元説明会が開催され、どこの説明会でも混乱が生じています。残り半年しかないのに、今頃地元説明会をやっているというのは、「最初に結論ありき」としか思えません。市民を軽視する地方公務員の本性が表れています。
さて、当HPで紹介している「横浜の洋館」は主に山手地区にあります。横浜市長の中田君は観光に力をいれ、観光に関してはお金もバンバン使う人ですが、今回の路線廃止で、この洋館地区を通る「11系統」というバスが廃止になります。つまり、洋館見学に使う唯一のバス路線がなくなるのです。この路線沿線にはたくさんの私立学校もあり、通勤だけでなく通学の大事な足でもあります。そして、観光上も非常に大切な路線です。また、この11系統は山手を通り、南区の高台を経由していきますが、この高台は、ものすごい坂で、自転車ではとても登れないような勾配です。そして、地下鉄や他のバス路線とも大きく離れており、「乗客が少ない」とはいえ、「このバス路線がなくなると、"陸の孤島”になってしまうのが明らかで、地元の人の死活問題です。いまや、ド田舎の問題だと思っていた、「バス路線廃止」が、大都会の横浜でも発生し、市民はびっくりしています。高秀前市長時代に、「箱モノ大好き」で市債を大量に発行し、借金まみれになったツケが今、払わされることになりました。
テレビでは、サラ金が「ご利用は計画的に。借り入れと返済のバランスをよく考えて」と連呼していますが、このフレーズを高秀時代の市の幹部職員にそのまま伝えたいです。バカな公務員が湯水のごとく使った借金のために、今、弱者が切り捨てられようとしています。
「デジ仮面ライダーの意見」
○「市民の足」である公共交通には補助金を出してもいいではないか?・・・・・
なんで補助金をゼロにするのか私にはわかりません。利益を上げるための民間企業とは違うんです。市民サービスとして交通に税金を投入してなにが悪いのでしょうか? 「補助金を出せるほどの余裕が市財政にはない」ということであれば、まず、市職員(外部関連団体職員を含む)の給料をカットして下さい。横浜市は恵まれすぎです。市内中小企業の平均給与に合わせれば、現行の人件費の4割はカットできるでしょう。これだけの大所帯ですから、市職員の給与カットによって、数百億のお金が生まれます。市バスの存続など、お茶の子さいさいです。
○本当に人件費を減らせるのか? ・・・・
交通局局長は「路線廃止により、計300名の職員を削減する。200名は一般財源へ異動させる 100名は早期退職させる。今後新規採用を抑える」と説明しています。はて? 早期退職はいいでしょう。ですが、200名の異動というのは、どういうことでしょうか? 普通の民間なら「クビ」ですが、交通局の場合、他の市施設へ異動させるということでしょうか? そんな人員を受け入れる場所などあるのでしょうか? そんな財源はどこにあるのでしょうか? これじゃ、市の一般会計予算を圧迫し、もっと赤字にさせるのではないでしょうか? 市民に不便を強いて、そのうえ、市財政をいっそう赤字にさせることになります。交通局の人件費だけで考えれば削減でしょうが、市全体では、逆に悪影響を及ぼすと考えられます。
○もっとバスの利用者を増やす努力をしろ!・・・・
■「定時運行を目指せ」 ”バス=時間通りに来ない” だから乗らない、という人がたくさんいます。時間を気にしない老人などには、それでも大丈夫でしょうが、ビジネスマンには困ります。「多少遅れる」というのはまだ許せるのですが、「スイスイ行き過ぎて、予定の5分前に通過してしまう」というのは最悪です。私の経験でも、「5分前なら大丈夫だろう」とバス停に着いて、バスを待ち始めたところ、定時になっても来ない、10分待っても来ない、20分待っても来ない、30分待っても来ない、結局40分後に次の便のバスが5分遅れで着たのに乗った、結局約束の時間に遅れた、ということがあります。おそらく、私が乗るつもりでいた便は予定の5分以上前に通過したのでしょう。早すぎるのは困ります。長年の経験が蓄積されているのですから、もう少し、実情に即した時刻表を作成し、正確な運行を目指してください。鉄道と違って大変なのはわかりますが、30分の1本とか、1時間に1本のバスで、時間が大きくずれるのは、利用価値ゼロです。
■「市営バスはわかりにくい」 通勤通学で毎日利用している人にはわかりきっているのかもしれないが、急な用事でバスに乗る人もいる、また、横浜は有名な観光地であり、まったく無知識な観光客が初めて乗るケースもある。それなのに、そういった"初心者”のことを考えているようにはとても思えない。
まず系統番号、これは成立時の順番に割り振っているようで、地域的な番号区分などではなく、わかりにくい。一度、全部割り振りなおして、東京のように、「地名プラス番号」にしたらどうか? 磯子駅始発であれば、「磯10」とか。このほうがわかりやすい。
次に、行き先名。これは有名な土地名にして欲しい、「平和台」などという地名は、横浜市民、南区民であっても知らない人が多い。そんな無名な行き先名が看板になっていると、そのバスがどこを経由するのかも想像できない。誰でも知っている土地の名前を行き先にして、かつ、正面の行き先表示板(側面ではバスを待っている人は読めない)に経由地を併記すべきである。
横浜は民営バス会社の数が多すぎ。連携が足らない。たとえば、蒔田から上大岡にバスで行くのに、「市営バス」「神奈中バス」「江ノ電バス」の3社が平行して走っている。そして、各社が別々の時刻表をバス停に貼りだしている。利用者は、「どこの会社のバスが最初に来るのかな?」とイチイチ、3枚の時刻表を見比べなければならない。こういったわずらわしいことをさせずに、1枚の時刻表の3社分のバス全部を乗せられないのか?
各社がそれぞれHPを持っているが、総合的に全社のものをいっぺんにまとめて見ることができない。たとえば、どこかに行く用事ができた時に、「バスはないか?」とHPで調べるのに、「市営バス ない。じゃ、次、神奈中 ない。じゃ、次、江ノ電バス ない。次・・・・・」としらみつぶしに見ていかないとわからない。全社で連携したHPを設け、「出発場所と目的地を入力すると、最適な乗車バス停と降車バス停、路線名、時刻表を教えてくれる」といった便利なサイトを作って欲しい。
バス停の場所がわかりにくい。会社が多く、同じバス停名でも実際は何箇所に分かれていることがある。県庁前のバス停などは、いったいいくつ? どこにあるのか? すごくわかりにくい。
路線がわかりにくい。循環路線とか、行きと帰りで違う場所を通るとか、複雑な動きをする路線が多く、理解しにくい。また、バスというのは最短距離で走ることは少なく、思わぬ迂回をすることが多い。「○○行きなら、当然、あそこは通るだろう」と思っていても、実際は迂回していて通らないということが、おうおうにしてある。バス停に細かな路線地図を掲示してくれないとわからない。
■市バスの運転手の中には、マナーの悪い人がたくさんいます。「方向指示器をつけない」「信号無視」など、危険です。もっと安全運転をして下さい。
■マナーの悪い、他の運転者を取り締まって欲しい。たとえば、バス停留所に駐車する悪い奴がいます。南区の前里町3丁目のバス停ではバス停の前にある「大江管材タイル」という会社が、荷物の積み下ろしのために、毎朝晩、長時間にわたって、5〜6台のトラックを路上駐車させ、一部はバス停を塞いでいます。このため、利用者は、バスが来たのがわからず、しかたなく車道に歩み出て、バスが来るのを待っています。乗降の際も、バス停にきっちりと停車できないため、車道に出なければなりません。これは完全に道交法違反であるにもかかわらず、交通局は何も手を打たず、大江管材タイルは毎日、堂々と違反を繰り返しています。このような、利用客に迷惑をかける行為(他の通行車両にも迷惑)に対して、なんで、交通局は対策を取らないのでしょうか?
とにかく、交通局の努力が足らないのに、安易に廃線・統合をして、弱者にしわ寄せを押し付けるのは、典型的な公務員の姿です。交通局、しっかりしろ!